赤坂工芸音研 石渡 義夫氏によるレポート

録音時に使用されたチューンアップ機器!

チューンされて使用されたマイクプリ!

ウエスタンの電源を航空レベルアルミ合金にてシャーシを製作!

 オーディオファンであるなら、少しでも可能性がある限り、音を良くする為の努力は惜しまないはずである、それは、ハード面のみならず、ケーブルからコネクターに至るまでかなりの広範囲になる。

 録音エンジニアにとっても同様に可能性が残されている限り最大の努力を惜しまない、近年、デジタル録音になっても同様で、アナログの範囲で有効な分野が、デジタルの部分でも音が変化する。そんな訳で、昨年からケーブル一式を総入替えを行い、コラボレーション(AKL-012)ではかなり満足度の高い録音が出来た。

 今回の後藤雅広 リジェンドフォー ”ジーズ・ムード”(AKL-014)では、環境的にはほぼ万全とは思うが、他にまだやるべき事があるのでは?と思っていた。そんな時に、プロジックの店長 平賀さんから機材のチューンアップをしてみないかという提案を頂いた。つまり機材内部の電磁波によってノイズ干渉を防ぐ処理をし、SNを改善する方法だ。

 手始めに、CD-Rとプリアンプのチューンアップを行ってもらった。直後に試聴した感想では、かなりレンジ感が広がり、中域の厚みが加わって、かなりの高結果となった。さらに、驚いたのはその翌日で、改めて、チューンアップした機材の試聴を行うと、当日の変化よりも、かなり大幅な違いが確認出来た。音の透明度が飛躍的に向上している。つまり、鮮度が大幅に向上しているのだ。当然、音の細部が聴こえ易くなった結果だと思うが、ダイナミックレンジも格段に向上している。

 ここまで変化をするのであれば、録音時の音の入り口であるMICプリ、さらには、デジタル処理をするMAC G4、そして音を記録するDAT(96K)なども行う価値は充分にある。そこで、早速、各機材のチューンアップを行っていただいた。やはり、チューンアップ後の音は、変化の方向性的にどれもほぼ見事に同じ結果に行くようで、全体的な透明感が大幅に向上し鮮度が見違えるほど良くなり、情報量の向上と共に、ダイナミックレンジが改善されたのが今回の結果ではないだろうか。

 このようにして、考えられる殆どの範囲で高音質録音の可能性をさらに高めてレコーディングされたのが、AKL-014 ”G’s MOOD”後藤雅広とリジェンド・フォー Cla・PF・Bass・GT それぞれの楽器の実在感が前回よりも、さらに向上したのはチューンアップのおかげであると言える。 

赤坂工芸音研 石渡氏による録音の数々!

ROCKIN'IN RHYTHM

Blues my naughty sweetie gives to me

CHANSON POUR MA MIE

Romance.....To The Tenor Giants

うたうバンジョー弾きです

ファンタジー パストラール

Collaboration

ジーズ・ムード

トゥーファツィオリ

スウィミング・アバウト・ イン・ ジャズ

コーヒーブレイクウィズピアノマン

お洒落なジャズトリオ