チューンアップレポート2

3月某日!ミュージシャンである中嶋 恵樹氏の自宅スタジオをチューンアップ施行しに四国は徳島県まで、行って来ました。

 徳島駅から車で1時間弱!本当に素晴らしい自然に囲まれた神山町。「後数分で着きます。」とKEIJUさん。そこからは、ただひたすら、山道を登り続け、この先に民家があるのかな???って言うような場所にご自宅はありました。着いてみての最初の感想は、「空気が美味い!」「見晴らしが良い!」。

到着後、まずはコーヒーを一杯!これがまた、非常に美味しい!その辺で飲む事の出来るコーヒーとは訳が違う!っと思わせる美味しさ!やはり水の差なんでしょうかねぇ〜?

 で、休憩も束の間、今までの環境での音を聴かせていただき、早速、チューンアップスタート!処理が終わる度に、実際の音を確認しながら変化を試聴して、その際のレポートをいただきましたので、掲載させていただきます。

 この自宅スタジオで、これからのマスタリングされる音源が出てくるのが非常に楽しみです。

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PROGIC TUNE UP 日記

  先日待ちに待った AUDIO TUNE UPの為 そして PROGICの平賀さんとスタッフの方がやってくる。群馬の伊勢崎よりわざわざ この遠い 徳島山中までやって来てくれた。

  それでは、夜5時ごろTUNE UP開始! まず ノイズの原因となる電磁波対策?? 細かい電気専門用語は、ぼくはよく分かっていないのだが、非常に興味深いことを始めた! まずパワーアンプ ミキサー サウンドカードのAD DAなどを開き、秘密めいた水できれいに掃除をしてくれる。 そうである 機材にまず愛を!! しかし内部は汚いものだ! ものによっては10年以上の埃が溜まっているのだから! そして、コンデンサーなど、頭にカーボン系の塗料を塗る。これによって、アンテナ効果を防ぎ ノイズを減らすと言う。 その他、は企業秘密と言うことで、いろいろな、???な事を次々にする!!

 僕をはじめ、家の住人も、興味深くその作業を眺める。 ほうほう!! 主にノイズ対策であるが マイナスイオンを発生させるものを、シャーシーの中に組込んだりするのだが。 そんなことするのか!! 感嘆の連続、すごいマニアック! でも見ていて非常に楽しい! そうである 楽器も愛を込めることによって 音が良くなってくるんだ! 電気機器も同じ事なんだと言うことを確認! その内容は、PROGICの長年にわたる経験から編み出されたことなんだろうが、本当に見ていて楽しいものだった。たとえば電源コードの下に○○○を巻くとか 内部に○○○○を張るつけるとか こりゃあ企業の製作段階で,手間がかかって出来ないことだろうなあ、とにかくマニアック!  一旦休憩。

 夕食は、山の幸の天ぷらなど、ここの誇る食い物を食べていただく。エネルギーの詰まった食い物だ!皆美味いを連発、ここは山の中、おいしい空気、水を堪能してもらう。   

 食事後、作業開始。TUNEUPをしてくれた機材は、YAMAHAの往年の銘機、パワーアンプのB4!スピーカー・NS1000M、マッキ−のミキサー1202VLZ & 1608VLZ、ROLAND VS1880 、RME MULTIFACEのAUDIOインターフエース。そして、TASCAM電源デストリュビューター。 

途中何度か、今製作中の聞きなれた音をモニターしていく。 これならば、何度も聞いている音だから変化は分かりやすいわけだ。 それは、面白い変化だった!微妙と言えば微妙だが、確実に変化をしていく高音の変化より、低音の変化が興味深かった。  僕らの演奏は、全てACOUSTICの生演奏。 デジュリドという、オーストラリアの原住民 アボリジニーの楽器で、ただ1つの音を出す 管楽器だが この1つの音が、息の使い方でシンセサイザー以上の変化をしていく楽器だ。 

 この楽器に注意をして聞いていたが。 まず 奥行きが見えてくる!そして、全体から低音の部分のピラミッドの底辺が、しっかりしていくと言う感じだ。 これによって全体の音の像もはっきりしていくようだ(充実し、よく詰まっていく感じ) 今まで聞こえないような所も、聞こえてくるのにはびっくり! 音が立体的になってくる!バスドラのアタックも、ぽんと飛び出してくる感じだ。今までノイズに埋もれていた音はなんだろう? それでいて高音も、なんと言うか丸い空間が、落ち着いた感じであり、ビヤ−と広がるだけの以前とは違うアナログ的な感じとでも言おうか? この丸い空間が見えてくると、その中で、MIXの組み立てが楽になるような気がする。 前と比べれば、壁の無い空間で、何処で区切りをつけようかというのが見えてこない感じがした。簡単に言えば、音楽的になった感じだ。

 そして、組み立てWINDOUWS COMPUTER (アスロン1200と言う 普通のもの)のTUNE UP 。特にこのコンピューターの内部処理は凄かった! カード類もはずし、あらゆるノイズ対策をしてくれたのだ!FUNがかなりうるさいCOMPUTERだったが、振動対策を意図しての改造ではなかったが 結果、振動も減ったようで、多少静かになったのである。 おそらくこんなコンピューターは世界に1台ではないだろうか??そして、また変化するMIXの粗なんかも、分かって来てしまい、 ただ単純に、良く聞こえるとも言えないのだが、粗がわかってくるということは、いい変化としてエンジニア的には言えると思う。録音STUDIOは、ただ良い音で聞く為のものではないからだ・・・。

この時点でもう夜中の1時近かった。

 そしてまだ、平賀さんたちの改造は続く! 凄い! 手抜きは一切無い! 飽くなき追求である! PROである! 音楽の世界でもいろいろな人に会ったが この人たちはAUDIOのPROである! といよりARTSITだ! 追求の限界って言うのは、存在しないわけだ。 本当に素晴らしい人に出会えたことに感謝する瞬間である! どの世界にもいるのだが まあ こんなもんかなってのが・・・彼らは違った、凄い!!そして同時に楽しんでいる!

 コンピュータのオーディオカードは、RME社のMULTIFACEと、安いSoundblasterのAUDIGYの一番基本モデルが刺さっているのだが、これは値段にして約20倍位の差がある。TUNEUPの後、切り替え聞いてみるが、出音に関しては、ぱっと聞いたところあんまり違いを感じなくなった。 以前はやはり歴然とした差があったのだが。 ただ出力のみのチェックなので録音に関してはなんともいえない。 やはり音質の差はノイズ対策によるのだろう。 ということは安い機材でもノイズ対策さえしっかりすれば 音が良くなるということなのだろう。AUDIGYは以前は、低音が薄くシャリシャリに聞こえていたんだけど、、、 今は,比べると多少RMEが上品に丸く聞こえる。これも微妙だ。 アコーステイックのダイナミックレンジが広い音源で聞いていて、これだけの違いなのだから凄い。

  次回は是非 採り音も聞き比べてみたいけど、、、、、、。 何はともあれ PROGICのTUNEUPの基本コンセプトは、デジタルがあたりまえになった今、デジタルのよさとアナログのよさの真の融合だと思う。

食後の一休み!

これ一つでさまざまな音色を聴かせてくれる打楽器!

KEIJUさんの即興!

KEIJUさん宅から見える風景!

仕事で初めての徳島でしたが、自然の豊かさ、食材の美味しさ、そこで生活をされている皆さんの人柄の良さ!徳島と言うかなり離れた土地すが、大変気に入って帰ってくる事が出来ました。また、時間が取れれば、ゆっくりと観光をしながら行って見たいと思います。その際は、また、お世話になってしまうかもししれませんが、よろしくお願いします・・・。

U-Aシステムズ 上原氏によるレポートはこちらレポート1